大関牧場

大関牧場の概要

大関(だいかん)牧場は八雲町、新函館農業協同組合、(株)不二家が出資する株式会社青年舎が運営し、2021年4月から営農を開始している。「研修牧場」です。

現在八雲町では、農業の担い手の高齢化、離農により酪農家戸数の減少が続いています。今後、八雲の酪農家戸数を維持、若しくは減少ペースを緩やかにして八雲の酪農を維持していくため、酪農への新規就農の入り口として研修機能と、生乳生産量の拡大を両立させ、自立した牧場経営を実現することにより、八雲町における地域振興、農業振興を目指すことを目的として、町内上八雲地区に研修牧場を整備しました。

牧場の規模は、参加酪農家6戸(浦屋牧場、佐藤牧場、仁木牧場、宮谷牧場、山本牧場、渡辺牧場)の草地、約300ヘクタールを基盤に、総飼養頭数約1300頭の内 約590頭の搾乳牛を最新の搾乳ロボット8台とパーラーで搾乳し、年間約6500トンの出荷を目標とします。
また、家畜ふん尿処理施設として、250キロワット規模のバイオガス発電所を併設する計画です。

「大関牧場」が軌道に乗った暁に生み出される大きな収益は研修生や、トレーナーの給与といった研修部門の運営のほかに、八雲町の農業振興に必要な様々な事業に注入してまいります。公的な使命を帯びた牧場でありますので、農福連携や、小中学生を対象とした食育体験、社会人や学生を対象とした短期実習なども実施を予定しています。町の農業振興に必要な資金を稼ぎ出すエンジンとしての「研修牧場」を核として回る、持続可能なシステムの構築を目指していきます。

大関(だいかん)牧場の名称は、明治28年に字ユーラップと字トワルベツ(現在の上八雲と富咲地区の一部)に大阪・下関から入植した4人により「大関農場」が創設されたことに由来しています。

研修先として

酪農への新規就農の入り口としての研修機能をもつ牧場です。
牧場には研修生用の住宅「研修棟」を併設し、世帯用が2部屋、単身者用が7部屋用意してあります。
この牧場で2年研修を受けたのちは、町内のリタイアする酪農家から第三者継承で牧場を取得していくといった流れや、当牧場の従業員として、あるいは町内の大規模法人の従業員、ヘルパーやTMRセンターの従業員として就職するといった道も開かれます。

青年舎 会社概要

社名株式会社 青年舎
本社所在地〒049-3121 北海道二海郡八雲町上八雲390番地1
代表者代表取締役 吉田 邦夫
設立令和元年6月27日
事業内容大規模生乳生産事業、育成預託事業、研修事業
連絡先Tel:0137-62-3222
大関牧場所在地〒049-3121 北海道二海郡八雲町上八雲390番地1

二つの気候・文化

2005年 八雲町と熊石町の合併により、日本で唯一「太平洋(内浦湾)」と「日本海」二つの海をもつ町になった八雲町。
気候は太平洋側と日本海側で異なり、太平洋側では年平均気温7.9℃、日本海側では暖流の影響を受け年平均気温9.1℃となっており、北海道の中では比較的温暖です。
太平洋側の市街地を流れる遊楽部(ゆうらっぷ)川では、秋になると産卵のためサケが遡上し、それを目当てに飛来する国の天然記念物のオオワシ・オジロワシを見ることもできます。
日本海側は、古くから漁業で栄え、北前船でもたらされた歴史や文化の影響が今も残り、車で40分ほどで違った風土が楽しめます。

大関牧場へのアクセス

八雲町は北海道南部に位置し、函館市と札幌市へは国道5号で結ばれています。
高速道路網では町内に道央自動車道のインターチェンジが2つあり、約2.5時間で新千歳空港へもアクセス。
北海道新幹線 新函館北斗駅まではJRや車で約1時間。青函トンネルによってダイレクトに本州と結ばれています。
2031年春には北海道新幹線新八雲駅(仮称)も開業予定。開業時には札幌から40分、東京からも乗り換えなしで1本となりアクセスも大きく前進します。
大関牧場ではこの地の利を活かし、当施設を八雲酪農の中核施設として育てていきたいと考えております。